物語

新約・『本国の双子姫』

AZUMA

むかし、『本国』という国がありました。
王様、 王妃様、 お姫様の 3人で幸せに暮らしていました。
平和の続いている 『本国』 にさらにめでたいことが。

双子の 可愛い お姫様が 生まれたのです。
国民達は 王様たちを 祝福しました。
この国は 安泰だ… そう思っていました。

しかし、双子姫が 10歳の時。
王妃様は 避暑地で 不慮の事故で 亡くなってしまいました。

悲しみにくれる お姫様達。
まもなくして、王様は 隣国から来た お姫様と 再婚することになりました。
しかし、少しして 王様も 王妃様の 後を追うように 亡くなってしまいました。
この国の決まりで、王様の後を継ぐには 20歳 にならないと行けません。
それまで、後からきたお妃さまが 姫達を見守ることになりました。

お妃さまには ある秘密がありました。
それは、願った相手の『死』が見える魔法の鏡。

お妃さまは尋ねます。

「鏡よ…。 今回、双子姫はどうやって死ぬのかしら…?」

すると 答えは…

「隣国の王子に見初められ、国を滅ぼされたのち…」

「『***』で処刑されるでしょう。」

その後、長女の姫が 病気で 亡くなってしまいましたが、
双子姫達は すくすくと大きくなり 大変美しい姫君になっていきました。

…そして19歳になった時のことです。

本国で行われた 双子姫達の誕生会に 隣国の王子も呼ばれました。
そして、美しい双子姫達を見て思いました。

「私のコレクションにふさわしい。ぜひ私のものにしたい。」
隣国の王子は、自分が見初めた 姫君を 剥製にして 硝子の棺に 納める。
という趣味をもっていたのです。

それからしばらくして、『隣国』より攻められた『本国は』滅ぼされ、
双子姫達は 囚われの身となりました。
そして、二人は 処刑され この世を去りました。

その日は 二人の 20歳の 誕生日でした…。
 
遺体は 剥製に されて 硝子の棺に 納められ、
隣国の王子に 末永く愛でられたということです…。

おわり。

ABOUT ME
記事URLをコピーしました